丸窓電車のおもひで
ど~も、VHSです。すっかり春ですね。タイヤは交換されましたか。
上田電鉄の「丸窓まつり」に出陣してまいりました。
親子連れや鉄道ファンが集まる暖かいイベントで、ウェイダーは発足当時からお世話になっています。今回はアルクマ先輩と一緒でした。
上田電鉄さんとのお付き合いは、「亜空間超特急・別所線」の設定を思いつき、許可をいただきに行った時に始まりました。つまり、機動甲冑スーツが完成する前ですね。こういうご当地ヒーローを考えていて、こういう設定で別所線を使わせていただきたい、とお願いにあがったところ、快諾していただき、イベントにも呼んでいただけた訳です。
亜空間超特急・別所線はこんな感じで助けに来てくれます。よくこんな設定を真面目に受け入れてくれましたね。
そもそも、どうして別所線を設定に入れたかと言うと。もちろん、上田のシンボルとして欠かせないというのはあったんですが、それよりも個人的な思い入れが強かったです。子どもの頃に乗った丸窓電車の思い出が。
私は上田市の千曲川左岸地域、俗に言う「川向う」で育ちました。お城や中心市街地から見ると千曲川の向こうの地域を指してそう呼ぶことがあるのです。その川向こうから上田の町に出かけるには、とうぜん千曲川を渡る必要があります。
その手段が別所線だったのです。小学生の子どもだけで町に出かけるのは校則で禁止されていたのですが、高学年ともなると校則を破って遊びに行く者が続出しました。私もその一人でした。
小学生の私にとって、校則を破り、友達と電車に乗り、千曲川を渡って町に向かうのはたいへんな冒険でした。
千曲川にかかる赤い鉄橋を渡っているとき、別世界に向かうワープゾーンに突入しているような気分でした。レトロな丸窓電車がまた、時代を超越しているようなシュールな雰囲気を醸し出しています。
そういう思い入れがあって、丸窓電車は別世界を行き来するイメージ。亜空間超特急・別所線はそうやって着想しました。その正体は、上田の市民の記憶の中で生きている、意志を持った丸窓電車、というおぼろげなものです。ちなみに本物の丸窓電車は昭和61年に引退して、車両が別所温泉駅に展示保存されています。
今日の丸窓まつりでは、こういう絵柄のラミカードを配らせていただきました。
映像化では画面を縦横無尽に飛び回っていただくべく、3DCGでモデリングを試みています。乞うご期待!
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